トランス脂肪酸

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸 執筆:秋山真美先生

コレLABO運営者:コレステロールの勉強をしていると度々登場する成分の名前、その1つが「トランス脂肪酸」です。
こちらの成分について、教えてください。

秋山先生:日本国内の食品には、マーガリン、ショートニング、ファットスプレッドとして表記されています。食品の日持ちもよくしますし、サクッとした食感やフワッとした食感をつく出す事ができるため、非常に重宝されてきています。「サクッ、フワッ」なんて、誰もが大好きな食感ですね。実はトランス脂肪酸は植物油を人工的に加工して作った人工油。自然界に存在するシス脂肪酸である不飽和脂肪酸と構造はそっくりで、合わせ鏡で見たような構造になります。しかし、よく似てはいても全く別物です。まがい物の人工油といっても過言ではありません。
実はこの油、健康影響を危惧しアメリカではすでに2006年から食品中のトランス脂肪酸含有量を表示するよう法律で決まっており、2013年には安全とは考えられないため、禁止する可能性があるという方針を打ち立てているほどです。
一日摂取量はゼロでもよいと言われてすらいます。
コンビニ・スーパーで食品の成分表示を見てみてください。どれだけマーガリン・ショートニング・ファットスプレッドと表記されたトランス脂肪酸が使われていることか。
例えば、コンビニのパン。2、3日でカビなんか生えないし、なかなか腐らないですよね?それは、このトランス脂肪酸が恐ろしく安定した油である事が原因です。だから腐らない。こんなに異常なほど安定したものが体内に取り込まれても、人間の力では分解しきれず、コレステロールとなって溜まってゆくという事です。ちょっと恐ろしい事ですが、事実です。また、ファーストフード、外食産業でもまだ日本では広く使われているのが現状です。
「バランスよくコンビニサラダ食べてるから大丈夫」等、バランス考えて外食やお惣菜取っていても結局良くない、というのはそういう理由もあるのです。
昔、「バターよりマーガリンの方がヘルシーよ」なんて言われていた時期は、トランス脂肪酸を自然界の不飽和脂肪酸と全く同じものと考えていたからそのように言われていたのかもしれません。ですがそれはとんでもない間違いです。

transe

oil

butter