症状・病気に関する質問

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Q中性脂肪が増えると体にどのようなリスクがあるのでしょうか?

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コレステロールと並び、中性脂肪は、血液検査の項目でも皆さんがよく注目する値ですね。中性脂肪について、まずは総論的なお話をします。
中性脂肪は、『グリセロール(グリセリンとも言う)』『脂肪酸』が合わさった化合物です。その化合物の構造的特徴から(つまりくっついている脂肪酸の個数によって)、『モノアシルグリセロール(脂肪酸が1個くっついている)』、『ジアシルグリセロール(脂肪酸が2個)』、『トリアシルグリセロール(脂肪酸が3個)』などと呼ばれます。『トリアシルグリセロール』は、馴染みのある良く聞く名前ではないでしょうか。『トリグリセリド』とも呼ばれ、これが血液検査にて測定している中性脂肪のことなのです。つまり中性脂肪とは、『脂肪酸が3つくっついたグリセリン』なのです。

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中性脂肪は脂肪組織の脂質の98%、血液の中の脂質の20%、肝臓や赤血球の脂質の10%を占めています。いかに重要な脂質の構成要素かがお分かり頂けると思います。
食物中から小腸吸収された中性脂肪は、胆汁や膵液の作用により、一旦はモノアシルグリセロールと脂肪酸に分解されてしまいます。中性脂肪(トリアシルグリセロール)のままだと粘膜を通れず吸収出来ないからです。
しかし、吸収されたこれらのモノアシルグリセロールたちは、速やかに再び中性脂肪に再合成されて、キロミクロン(腸から吸収した脂肪を運ぶ)を形成してリンパ管に入り、大静脈を経て全身に運ばれます。

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ここまでの知識から、血液検査での中性脂肪の値が、必ずしもその人の真の値を表しているわけではないことが分かりますね。食事によって吸収された脂肪分が中性脂肪として血液の流れにのっていくわけですから、前日に脂肪分の多いものを食せば、検査上、中性脂肪 値は上昇してしまいます。
また、脂質代謝は、糖代謝、タンパク質代謝などと密接に絡み合い、各部署と連携して生命維持機構に携わっています。図のように中性脂肪は、コレステロールや糖、アミノ酸(蛋白 質)の流れと共に、複雑な相互作用で影響し合っています。

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では、話を戻しますが、中性脂肪が増えると、どんなリスクがあるのでしょうか。
結論から言えば、中性脂肪の検査データだけでは未来予測は立てられません。前述のように、脂質代謝は複雑な代謝経路を呈しており、断面的な中性脂肪の値だけではなく、その他の検査データを見て総合的に判断しなければならないからです。
一般的には、中性脂肪が多いことから全体の脂質量が多いと判断するならば、みなさんがご存知の通り、命に関わる大事な血管が詰まる病気(心筋梗塞・脳梗塞)や、閉塞性動脈硬化症(足の血管が詰まることで歩行困難を呈する)、脂肪肝や肝硬変、遊離脂肪酸(中性脂肪から離れた脂肪酸)を介したインスリン抵抗性により惹起される糖尿病なども挙げられるでしょう。

ただし、他のQ&Aでも何度も提案させて頂いた通り、ひとつの検査データだけで一元的に病気を想定するのは、ナンセンスです。きちんと内科医を受診して判断を仰ぎましょう。

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